オタクになった

私の世界が広がった話

毎日毎日身を削って、リスクを背負って舞台に立つ彼等に空席を見せることがとても悔しい。

きっと今までも満席とまでは行かなかった公演もあったでしょう。このご時世で行くことを躊躇った人、きっと大勢いる。本来なら空席なんてありえない舞台だと思うし、願っても願っても手に入らない特別なチケットだからそれを無駄にするなんて選択肢ない。今この状況ですら手に入ることが難しいのに。

それでも始めの想像よりも世の中が悪化していてどうしようもなくなった時、行かない選択をする人がいる。空席になる。だけどそれは、あなた達が大好きでたまらないからこその選択だと、どうか許して欲しい。もし私が帝劇の隣に住んでいたとしたら行くかもしれない。でもそれは違うわけで、現実はもっともっと遠くで応援しているわけであって。

もうこんなチャンス二度とないかもしれない。来年もあるなんて保証はどこにもない。会えるチャンスなんて、本当に少しなの。だけど、私はここで祈るだけです。会わない選択をする。ぐるぐる考えてもやもやして、その結果がこれなんです。ごめんなさい。どうか無事でいてください。一つ一つの公演の幕が上がること、そして何事もなく幕が降りることを願っています。そして笑顔で千秋楽を迎えられますように。